商船高等専門学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
商船高等専門学校(しょうせんこうとうせんもんがっこう)とは、主に商船に関する学科を置いている高等専門学校(高専)のことである。略語として商船高専(しょうせんこうせん)も使われる。
高等専門学校の修業年限は、5年とされている。ただし、商船に関する学科については5年6月とされている。(学校教育法第70条の4)。前身は国立商船高等学校。昭和42年度に、それまでの工業に加えて商船に関する学科も設置できるよう学校教育法が制度改正された。このことにより、国立学校設置法が改正され、国立商船高等学校が昇格し、富山商船、鳥羽商船、広島商船、大島商船、弓削商船の5校の商船高等専門学校が設置された。それ以前には,外航船舶職員の養成は、商船大学および商船高等学校において行われており,特に商船高等学校にあっては、本科3年プラス専攻科2年の計5年間の教育として実施されていたが、高度な知識と技術を身につけた優秀な外航船舶職員の養成を図るため海運界からの要望や運輸省海技審議会からの建議「商船高等学校を高等専門学校に昇格して教育内容等も充実をはかるべきである」を踏まえ、従来の商船高等学校を充実発展させて商船高等専門学校が創設された。
商船高等専門学校は、日本全国に現在5校あり、西から
である。
商船高等専門学校には、商船に関する学科しか置かれていなかったが、昨今の海運業界の環境の変化に伴い、定員の一部を振り替えて、工業系の学科を設置するようになった。工業系の学科は、工業高専と同様修業年限は、5年である。