昆虫相撲
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昆虫相撲(こんちゅうずもう)とは、カブトムシやクワガタムシなどを戦わせる遊び。単に虫相撲などとも言う。クモ、コオロギの場合は蜘蛛合戦、闘蟋(こおろぎ合戦・コオロギ相撲)という。
[編集] 概要
子供たちがおいおい採ってきたものを戦わせる。どちらかの昆虫がひっくり返したり、場外に落としたり、対戦相手の昆虫が逃げ出したら勝ちである。昔から基本的に変わる事は無いが、現在においては、テレビゲームやゲームセンターで、ムシキングとしても楽しまれている。場所によっては、昆虫相撲の大会をすることもある。愛好家同士もしばしば催される。
両者ともにもとはメスないしは餌場を奪い合うための手段として発達させた角や大アゴを、闘争心が旺盛であるため顔を合わせただけで戦う性質を利用する。
カブトムシは皮膚が発達した角を相手の腹下にいれ、持ち上げるようにして投げ飛ばす。頭角と胸角で挟んで投げ飛ばすこともある。前肢で振り払ったりもする。
クワガタムシはもともと採食のためのものが発達した大アゴで相手を挟み、投げ飛ばす。体を持ち上げることで大きく見せ、威嚇する。カブトムシと違い殺傷能力があるため注意が必要。多頭飼育(多数を同じ容器で飼うこと)がいけないとされる所以である。
場合によっては体に傷ができて体力が消耗したり、死後の標本としての価値を損なう恐れもあることから、自分の飼育する昆虫を昆虫相撲させることを著しく嫌う愛好家も多い。