星型正多角形
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星型正多角形とは、星型多角形の一種でその条件は、正多角形の辺を延ばしたものでかつ、幾つかの正多角形に分解できないということである。星型正多角形は正多角形の辺を延ばして作るほかに、正多角形の頂点を何個おきかに飛ばして結んで作ることもできる。
正n角形の内角は、
180(n-2)/n
で求めることができる。これを星型正多角形に拡張すると、nの値は分数になり、星型五角形では、正5/2角形とすることができる。星型正多角形は辺の数をn、元の正多角形の頂点を結ぶときの飛び数をmとして全て正n/m角形とすることができる。(nにはもとの正多角形の角の数が入る。)また、mはこの星型正多角形が何周して元の位置に戻ったかをあらわしている。このmを星型正多角形の密度という。
一回しか交わっていない星型偶数角形は、その偶数の半分の多角形二枚に分解できるため、正偶数角形から作った星型正多角形は、最低二回は交わっていることになる。
星型正多角形は
- nとmは同じ数で割り切れない
- n>2m
の場合のみ可能であるが、一様多面体の頂点形状をあらわすときには、ある面がほかの面と逆に交差するものはその面をn/(n-m)とあらわすことがある(たとえば二重三角十二・十二面体の星型五角形:[5,5/3,5,5/3,5,5/3]など)。