曲水の宴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曲水の宴(きょくすい<ごくすい>のえん)は、水の流れのある庭園などでその流れのふちに出席者が座り、流れてくる杯が自分の前を通り過ぎるまでに詩歌を読むという行事である。流觴(りゅうしょう)などとも称される。
中国においては、古い時代から上巳に水辺で禊を行う風習があり、それが3月3日に禊とともに杯を水に流して宴を行うようになったという。日本にもこの行事が早い時期に宮中に伝わり、日本書紀では顕宗天皇が3月に行ったという。平安時代に入ると、桓武天皇が3月に崩御されたことから3月を避けるようになり、詩歌を読む行事だけとなり、宮中のほか平安貴族が邸内などで行なうようになった。