月は無慈悲な夜の女王
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『月は無慈悲な夜の女王』(つきはむじひなよるのじょおう、原題 "The Moon Is a Harsh Mistress")は、アメリカ合衆国のSF作家ロバート・A・ハインラインによる、地球の植民地である月の独立戦争をテーマとしたSF小説。ヒューゴー賞受賞作品。1966年の作品。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 概要
2075年、地球の流刑植民地であった月は発展し、人口は数百万人に達していた。月では穀物が生産されており、そのほとんどが地球へ安価に「輸出」されていた。ある日、月の行政府で給料の支払いから地球への穀物の射出まで全てを管理するコンピュータ「マイク」が給料の支払い額を間違える。それを「修理」するコンピュータ技師のマニーはマイクが知性を持ち始めたことを知る。その頃、行政府の圧政に反対する月住民の集会が開かれ行政府が鎮圧に乗り出す。マニーと知性を持ったコンピュータ、マイクは協力して地球からの独立を求める運動に参加していくことになる。
[編集] 関連項目
- シャーロック・ホームズ
- マイクの名は、マニーがホームズの兄マイクロフトに因んで名付けた渾名。
- マスドライバー
- 月の穀物を低コストで地球へ送るために用いられていた。戦争の切り札となる。
- 夜明け前より瑠璃色な
- 同小説がモチーフとされる設定が登場する。日本のアダルトゲーム作品。
- ノーフリーランチ定理
- この小説に出て来るエピソードが語源。TANSTAAFLも参照