有蓋車
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有蓋車(ゆうがいしゃ、英語 Goods van、米語 Boxcar)とは、貨車の一種である。
形態としてはまさに普通の箱といった感じの外観で、車体は木製のものと鋼製のものがあるが、鋼製のものでも内張りは木製となっているのが普通である。無蓋車とともに、世界的に最も古くから使われている基本的な貨車で、日本でも国鉄はもちろんのこと、かつてはほとんどの私鉄、軽便鉄道でも使われた。
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[編集] 用途
屋根があるので、雨にぬれてはいけないものを運ぶのに使われる。内張りに木材を使用しているため、外部の温度や湿度の影響をある程度緩和することができる。
[編集] 有蓋車から派生した貨車の種類
積荷によっては発火しやすいもの、鮮度を保つ必要があるもの、振動により壊れやすいものなど、通常の有蓋車では不適当なものがあるため、のちに有蓋車をベースにそれぞれの積荷に合うよう構造が改良され、派生した種類が数多くある。以下、その一覧を示す。
[編集] 現状
現在ではコンテナ列車が主流となっており、有蓋車での貨物輸送は少なくなっている。廃車後、車体については使い勝手のよさから、店舗や物置などに再利用されることがある。