桂冠詩人
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桂冠詩人(けいかんしじん、Poet Laureate)とは、政府等によって公式に任命された詩人。古代ギリシャ・ローマ時代に、詩人たちが詩作の競技を行い、勝者が月桂樹の冠を頭に乗せたという故事に基づく。
目次 |
[編集] 西欧
14世紀はじめ、『エケリニス』を著したパドヴァのムッサート(Albertino Mussato,1261-1329年)が古式にならい桂冠詩人になった。 また、14世紀イタリアの詩人・人文主義者のペトラルカがローマの元老院から桂冠詩人の称号を与えられたのは有名(1341年)。また、ドイツの人文主義者フッテンが神聖ローマ皇帝マクシミリアンから桂冠詩人の称号を受けた例(1517年)も知られる。
[編集] イギリスの桂冠詩人
イギリスでは王家が桂冠詩人の称号を与え、王家の慶弔の詩を読むことになっている(ワーズワースなど)。王家から年金を受けたことでそれと定義してベン・ジョンソンを事実上初とする説のほか、地位が継承されたことを以ってジョン・ドライデンを初とする説がある(ドライデンの次のシャドウェル以降は桂冠詩人が亡くなると後継者が選ばれている)。
[編集] 中世
- ジェフリー・チョーサー - 厳密な意味での桂冠詩人ではないが、それと同等の地位にあった。
[編集] テューダー朝
- ジョン・スケルトン
- エドマンド・スペンサー
[編集] ステュアート朝
(以下、括弧内は桂冠詩人の座にあった期間)
- サミュエル・ダニエル(1599年 - 1616年) - 1619年死去。
- ベン・ジョンソン(1616年 - 1637年)
- ウィリアム・ダヴナント(1637年 - 1668年)
[編集] 公式な証書によって任命されるようになって以降
- ジョン・ドライデン(1670年 - 1689年) - 生前に桂冠詩人の座を降ろされている(1700年死去)。
- トマス・シャドウェル(1689年 - 1692年)
- ネイハム・テイト(1692年 - 1715年)
- ニコラス・ロウ(1715年 - 1718年)
- ローレンス・ユーズデン(1718年 - 1730年)
- コリー・シバー(1730年 - 1757年)
- ウィリアム・ホワイトヘッド(1757年 - 1785年)
- トマス・ウォートン(1785年 - 1790年)
- ヘンリー・ジェイムズ・パイ(1790年 - 1813年)
- ロバート・サウジー(1813年 - 1843年)
- ウィリアム・ワーズワース(1843年 - 1850年)
- アルフレッド・テニスン(1850年 - 1892年)
- アルフレッド・オースティン(1892年 - 1913年)
- ロバート・ブリッジズ(1913年 - 1930年)
- ジョン・メイスフィールド(1930年 - 1967年)
- セシル・デイ=ルイス(1967年 - 1972年)
- ジョン・ベチェマン(1972年 - 1984年)
- テッド・ヒューズ(1984年 - 1999年)
- アンドリュー・モーション(1999年 - )
[編集] アメリカ合衆国議会図書館桂冠詩人
Poet Laureate Consultant in Poetry to the Library of Congress(議会図書館桂冠詩人)