植民地主義
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植民地主義(しょくみんちしゅぎ)とは、国家主権を国境外の領域や人々に対して拡大する政策活動と、それを正当化して推し進める思考体系を指す。
政策活動に際しては、資源、労働力、そして市場を経済的に支配することが原動力となる。さらに、植民地主義を正当化するのは、植民者が被植民者より優れており、また、植民地支配はその近代化に必須の経済基盤・政治基盤を発展させることに繋がるので、被植民者にとって利益になるのだという考え方である。
[編集] 批判
アンドレ・グンダー・フランクの植民地主義によって被植民者から富の収奪が行われ、経済発展を阻害したというような主張のみならず、ポストコロニアリズムの思想家であるフランツ・ファノン等の政治的・心理的・道徳的ダメージをも加えたという主張がある。
現在も手を変え品を変えた形で植民地支配を脱した国々への支配が継続しているという見方(新植民地主義 en:Neocolonialism)も存在する。