水熱源ヒートポンプパッケージ方式
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水熱源ヒートポンプパッケージ方式(みずねつげんひーとぽんぷぱっけーじほうしき)は、水を熱源とするヒートポンプパッケージエアコンを必要な場所に分散配置する空調設備方式である。屋外の冷却塔・井戸・河川などの水を必要場所に搬送し熱源に用いる。水源及び冷却塔の確保が難しい市街地のビルなどでは、地下に冷却水槽を設置する場合もある。 大規模な施設としては専ら地下で使われる頻度が高い 地下街などでは各テナントへ行きと戻りの接続バルブを設けてバルブ以降をテナントオーナーが各自準備する。代表的な機器名ではピーマック(日本ピーマック)やシティマルチWR2(三菱電機)などを接続する。 また地下鉄駅のホーム冷房でも水冷式が使われる。万一配管破損した場合でもフロンによる凍傷、中毒という回避できるからである
自動車に用いられる水冷エンジンのラジエーターや、コンピュータに用いられる水冷ユニットと、熱輸送部分は同じ構成である。冷風扇は、同じく水を冷却媒体として使うため、水冷エアコンと混同されやすいが、原理が異なる別物である点に注意。
[編集] 特徴
次のような利点・欠点があるので、適合する用途は限られる。
利点
欠点
- 冷却水の管理が煩雑である。
- 水配管の敷設に費用がかかる。また、破損時に水損の恐れがある。
- 空調場所に圧縮機があるので騒音が大きい。
- 圧縮機を多数・分散配置するため、整備の手間が大きくなる。
- 換気に全熱交換器・換気扇などの別の機器が必要である。
[編集] 用途
主に大規模建築物に用いられる方式であり、冷却水の管理が煩雑な為、少なくなっていく傾向にある。次のような用途で特性を生かして利用されている。
- 冬期に冷房・暖房が混在する : オフィスビル・データーセンタ
- 個別制御性が要求される : ホテル・寮