池田潔
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池田 潔(いけだ きよし、1903年10月4日 - 1990年3月14日)は、日本のイギリス文学者、評論家、随筆家である。
三井財閥の最高指導者で日銀総裁を務めた池田成彬の二男として東京に生まれる。母方の祖父は、福沢諭吉の甥で三井銀行理事の中上川彦次郎。旧制中学在学中、17歳で渡英し、パブリックスクールのリース校を卒業。1926年にケンブリッジ大学を卒業後、渡独してハイデルベルク大学に学ぶ。
1945年から1971年まで慶應義塾大学文学部英文科教授。その間、国語審議会副会長を務めた。1971年から1982年まで国家公安委員。
随筆『自由と規律』(1949年)は敗戦後の混乱期の日本人に英国流の民主主義精神を説いた書物で、ベストセラーかつ超ロングセラーとなった。