沖スロ
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沖スロ(おきすろ)は、沖縄県向けのパチスロ。30パイ(スロット)ともいう。シオサイ30(パイオニア)で本土でも人気に火がつき、現在では沖スロは本土でも多数設置され、コアなファンが多い。
本土向けスロットがコインの直径(パイ)が25ミリであるのに対し、沖スロは30ミリであることが筐体の特徴。また最近では、本土向けに『南国育ち』や『ねぇ~ねぇ~島娘』(島娘30の25パイバージョン)など、25パイ機種にリニューアルされたものや、最初から25パイバージョンが用意される機種もあり、こちらは沖スロタイプと称される。
製造は特に沖縄県内の業者というわけではなく、日本全国のメーカーから発売されている。2007年2月時点の沖縄県内で設置率の高い沖スロは『ニュー島唄30』(オリンピア)、『ワンバーワン30』(ベルコ)、『スーパーシオ30』、『ドンドンハナハナ30』(パイオニア)、『トリプルクラウン30S』(清瀧ゲームジャパン)、『トリプルクラウンA30』(ラスター)、『イミソーレ30』(エマ)など。
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[編集] 沖スロの特徴
[編集] ボーナス告知
沖スロは、ボーナスの告知方法は完全告知(先告知)を基本とする機種がほとんど。ボーナス告知のタイプには、オリンピア系のパトライト点灯、パイオニア系のハイビスカス点灯や、LED点灯、リールライト消灯or点灯などがあり、25パイ機種に比べてわかりやすい。
ボーナス告知後、目押しをする必要が無いものもあるが、大抵は目押しが必要。目押しが出来ない人達は店員を呼んでボーナスをそろえてもらう。年配者が多い店では店員がボーナスをそろえる光景が多く、沖縄パチンコ・スロット店の良く見る光景である。
[編集] 筐体
ゲームマシン筐体やゲーム名に沖縄に関連・連想させる言葉が使われることが多い。(例、ハイビスカス、島、レキオ、ウルマ、海、シーサーなど)
30パイコインが使われるのは戦後占領していた米国でのスロットマシンの影響という説やアメリカ軍の軍人であるアメリカ人が扱いやすい大きさにしたためという説がある。
基地地主という沖縄独自の収入源を持つ人達がいるため、勝ち負けに関係なくパチンコ・スロットに興じる人々が多いと言われ、ボーナス告知時以外は比較的マッタリとした演出の筐体が多い。
[編集] 人気
完全告知型筐体になったのは、沖縄におけるパチンコ・スロット店には年配者の比率が他府県よりも高く、リーチ目や前兆演出などの要らないものが好まれたという説も。
また、コインをドル箱に効率よく入れるために「木の葉積み」や「俵積み」などをする人がいるが、コインが大きいため25パイよりもやりやすく、非常に高く積んでいる人が多いのも30パイのシマの特徴である。
[編集] 沖縄では
沖縄では30パイが標準であるため、当初は25パイをチビコインと呼んでいた(2007年現在では、25パイも市民権を得たのか、逆に30パイをデカコインと表記することも一般的になってきている)。