リーチ目
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リーチ目(リーチめ)とは、パチスロの用語。麻雀用語の立直から来たものでボーナスゲームが当たった時出る特別の出目のことを言う。ボーナスゲームの告知方法の一種で、設計段階で出目を決定してリール配列を決定している。又、リーチ目以外の演出と複合させることもある。(例:ジャグラーシリーズのGOGOランプやトロピカーナのリールスタートの遅れ)
0号機~1.5号機の時代は、リール制御が完全でない機種もあって目押しをすれば一発でボーナス絵柄を揃えることが出来る機種もあった。その時代に有ってパチスロパルサー(日活工業=山佐系)は、リールの回転にステッピングモーターを使用して出目をテーブル制御で決定する仕組みだった。この機種は、ボーナスが当たるとボーナス絵柄とその代役絵柄が下記の山佐パターンで出るようになっていた。これがリーチ目の始まりである。尚、「チェリー付き7」がリーチ目の条件になるパターンを応用した「チェリー抜き」等の攻略法も存在した。これは、通常ゲーム中に変則押しでリーチ目をテンパイさせ、リーチ目を外す制御でチェリーを獲得する方法であった。2号機以降のパルサーシリーズでは、絵柄配列の盲点はないので小役抜きは存在しない。
リーチ目は、フラグが立っているのにボーナス絵柄が引き込めなかった時の出目なので、次回に目押しをすれば一発でボーナス絵柄が揃う。ストック機の場合、ボーナス放出の1G前のゲームでリーチ目で告知する場合や、強ハズレなどボーナスの即放出契機を引いた場合にリーチ目が出る機種もある(その場合、リーチ目は揃うがボーナス絵柄は揃わない)。尚、通常時にも出ることのあるワンチャンス目は、リーチ目とは言わない。
[編集] リーチ目のバリエーション
機種によってリーチ目は様々である。例を挙げると以下のものに代表される。
- ボーナス絵柄とその代役絵柄が有効ライン上に直線で並ぶ、又はL字型・逆L字型・V字型・山型に出るパターン。(パルサーシリーズ)
- 3連7絵柄や小役を挟んだ7絵柄が左リールに現れる。(最初に止めるリールに現れるので「1確」と呼ばれる。サンダーV・ハナビなど各社から多数)
- 色違いの7揃い。
- 特定小役が菱形に揃う(有効ライン上に揃っていないので「小役ハズレ」の一種)。「吉宗」など。
- 特定の小役が特定の有効ラインに揃うもの。(ワンダーセブン、スターダスト、アニマル、ネオプラネットXX)
- 通常時は確率の低い小役が、極端に出るもの。(アラジンシリーズの単チェリーなど)
- 小役ハズレの際、右リールの下段に「チェリー付き7」(“ゲチェナ”=下段チェリー付き7の意味)が出る(厳密に言えばリーチ目ではなく、超高確率のチャンス目)
尚、過去にはリーチ目の数は少ないものの、レバーを叩いた時に一瞬リールが遅れてスタートすることでボーナス告知を行っていた機種もあった。(「トロピカーナ」、「トロピカーナ7X」)
過去には出目に規則性が存在するデジパチがあり、次に回転する時に、大当たりをストップボタンで狙えたり、ダマ聴で狙える出目のこともリーチ目と呼ばれていた。これらの機種は、リーチ目が出ると、リールやデジタルの中と右、左と中の同期を図り、目押しで攻略が可能であった。(「フィーバーシリーズ」、「ルーキーシリーズ」、「スーパーセブンシリーズ」等)