河上倫逸
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河上 倫逸(かわかみ りんいつ、1945年 - )は法学者。専門は西洋法制史。
東京都生まれ。東京都立日比谷高等学校卒。1974年京都大学大学院法学研究科博士課程中退。法学博士。
京都大学法学部助手、同助教授を経て、1984年同教授。1978年~1980年,マックス・プランク・ヨーロッパ法史研究所での在外研究。マックス・プランク・ヨーロッパ法史研究所初代所長ヘルムート・コーイング教授に師事。マインツ大学ドイツ研究所客員教授、ウィーン大学法学部客員教授、ベルリン自由大学客員教授等を歴任。なお、現在は体調不良により大学院講義のみを担当、学部講義は他大からの教員を招聘して西洋法制史の講義は開講されている。
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[編集] 著作
[編集] 単著
- 『多神教世界における日常の法』(晃洋書房,2005年)
- 『法史学者の課題』(未來社, 2004年)
- 『ゆらぎの法律学[第3版]』(風行社, 2001年)
- 『ゆらぎの法律学[改訂版]』(風行社, 1999年)
- 『ゆらぎの法律学』(風行社, 1997年)
- 『社会システム論と法の歴史と現在』(未来社, 1991年)
- 『巨人の肩の上で』(未来社, 1990年)
- 『法の文化社会史』(ミネルヴァ書房, 1989年)
- 『ドイツ近代の意識と社会』(ミネルヴァ書房, 1987年)
- 『ドイツ市民思想と法理論』(創文社, 1978年)
[編集] 共著
- (川勝平太・諸井誠)『新しい大地の詩』(三省堂, 1999年)
- (長尾龍一)『開かれた社会の哲学』(未来社, 1994年)
- (勝田有恒・高坂正堯)『蟻塚教育体制への警鐘――大学から見た入試改革問題』(世界思想社, 1990年)
[編集] 翻訳
- オイゲン・エールリッヒ『法社会学の基礎理論』(みすず書房, 1984年)
- オイゲン・エールリッヒ『法律的論理』(みすず書房, 1987年)
- J・J・バッハオーフェン『母権論1』岡道男・河上倫逸監訳 (みすず書房, 1991年)
- J・J・バッハオーフェン『母権論2』岡道男・河上倫逸監訳 (みすず書房, 1993年)
- J・J・バッハオーフェン『母権論3』岡道男・河上倫逸監訳 (みすず書房, 1995年)
- マンフレート・リーデル『解釈学と実践哲学』編訳(以文社,1984年)
- マンフレヒト・リーデル『市民社会の概念史』常俊宗三郎・河上倫逸監訳(以文社,1990年)
- マンフレッド・ハーダー『ドイツ法律学の歴史的現在』(ミネルヴァ書房,1988年)
- ヴォルフガング・シェルフター『ヴェーバーの再検討』監訳(風行社,1990年)
- アクセル・ホネット『権力の批判』監訳 (法政大学出版局,1992年)
- ユルゲン・ハーバーマス『コミュニケーション的行為の理論(上)』共訳(未来社,1985年)
- ユルゲン・ハーバーマス『新たなる不透明性』監訳 (松籟社,1995年)
- ユルゲン・ハーバーマス『法と正義のディスクルス』監訳(未来社,1999年)
- ユルゲン・ハーバーマス『事実性と妥当性(上)』共訳 (未来社,2002年)
- ユルゲン・ハーバーマス『事実性と妥当性(下)』共訳 (未来社,2003年)
[編集] 論文
- 「エールリッヒにおける法の歴史社会学の成立(一)~(四)」(法学論叢, 1974年)
- 「ドイツ型市民思想と法理論―歴史法学の思想史的位置について―(一)~(四)」(法学論叢, 1974年)
- 「ヴィッセンシャフトの成立とサヴィニーの学問・大学・教育論(一)~(八)」(法学論叢, 1975-1977年)
- Die Möglichkeiten einer Zeitgeschichte anhand von Eugen Ehrlichs Biographie und Zusutand der Materialienforschung 『法学論叢』 124巻3・4号
- 「国際法の歴史から『世界法』の構築へ」(法学論叢156号3・4号, 2005年)
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