清谷信一
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清谷 信一(きよたに しんいち、1962年- )は、日本の作家、ライター。
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[編集] 人物
千葉県出身。東海大学工学部卒。広告・出版などいくつかの業界を経てライター業をこなす傍ら、有限会社トランパーズを設立。軍装用品店「ユーロサープラス」、欧州雑貨店「パピエ」などを経営する。
2001年よりイギリスの防衛専門誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」東京特派員(前任は軍事評論家の江畑謙介)。
自衛隊と国産防衛装備のあり方などに極めて批判的な「日本兵器研究会」などを企画、雑誌『軍事研究』などにも同様の記事を寄稿することから、「自衛隊からもっとも嫌われるジャーナリスト」を自称するのだが、この「自衛隊からもっとも嫌われる」という点に関しては、取材を怠り憶測と願望に基づいて「陸上自衛隊がピラーニャ装甲車を採用する」など有り得ない話や技術的理解に極めて乏しい与太話をさも事実であるかのように吹聴する事が多いため、自衛隊側が当人を真っ当なジャーナリストとして認知していないからだ、ともいわれる。
システムソフト・アルファーの軍事シミュレーションゲーム『現代大戦略』シリーズのシナリオ・監修を担当している(そのため、現代大戦略の自衛隊はピラーニャを装備している)。
小学六年から反共を旨としているが、選挙では国政地方問わず、日本共産党に投票している。これは共産党が国政で第一野党になって与党を狙うくらいの情勢にならないと、与党も危機感を持って真剣に国防論議をしないからとしている(ただし、2005年の衆院選では郵政民営化を理由に自由民主党に投票している)。
[編集] 著作
[編集] 小説
[編集] 共著
- (平沢雷)『奇想軍団の“逆転特殊バトル"――ワレニ神風アリ〇一三〇』(KKベストセラーズ, 1994年)
- (林信吾)『真・大東亜戦争 全17巻』(KKベストセラーズ, 2001-2004年)
- (林信吾)『熱砂の旭日旗 1-2巻』(経済界, 2002年-)
[編集] ノンフィクション
[編集] 単著
- 『ル・オタク――フランスおたく事情』(KKベストセラーズ, 1998年)
- 『不思議の国の自衛隊――誰のための自衛隊なのか!?』(KKベストセラーズ,1999年)
- 『こんな自衛隊に誰がした! ――戦えない「軍隊」を徹底解剖』(廣済堂出版, 2002年)
- 『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎, 2004年)
- 『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社, 2004年)
[編集] 共著
- (林信吾)『ポスト団塊世代の日本再建計画』(中央公論社, 1995年)
- (日下公人)『アメリカの落日――「戦争と正義」の正体』(廣済堂出版, 2002年)
- (林信吾)『すぐわかる国防学』(角川書店, 2006年)
- (石破茂)『軍事を知らずして平和を語るな』(KKベストセラーズ, 2006年)
[編集] 翻訳・監訳
- ヘクター・バイウォーター(林信吾と共訳)『太平洋大海戦』(KKベストセラーズ, 1994年/「太平洋大戦争」に改題。コスミックインターナショナル,2001年)
- アンドルー・ケイン、ネイル・ハンソン(監訳)『SASセキュリティ・ハンドブック』(原書房, 1997年/新装版, 2003年)
- マシュー・リーン『ボーイングvsエアバス――旅客機メーカーの栄光と挫析』(アリアドネ企画, 2000年)
[編集] 監修
- 日本兵器研究会『世界の軍用4WDカタログ』(アリアドネ企画, 2000年)
- 日本兵器研究会『現代戦車のテクノロジー』(アリアドネ企画, 2001年)
- PCゲーム『現代大戦略』シリーズ(システムソフト・アルファー, 2001年-)
- 『現代大戦略2001――海外派兵への道』(2001年)
- 『現代大戦略2002――有事法発動の時』(2002年)
- 『現代大戦略2003――テロ国家を制圧せよ』(2003年)
- 『現代大戦略2004――日中国境紛争勃発!』(2004年)
- 『現代大戦略2005――護国の盾・イージス艦隊』(2005年)