測量士補
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測量士補(そくりょうしほ)とは、測量を行う為に必要となる国家資格である。測量法に基づき、国土交通省国土地理院が所管している。 名称に『補』が付く通り、測量士の立案した計画に従って測量を行う、つまり測量士の補佐を行う技術者に求められる資格である。
測量法の第48条を忠実に解釈するなら、公共事業に関わる測量に従事する者は全て測量士補若しくは測量士の有資格者である必要があるが、実務には、業務に携わる者全てが資格を保有している訳では無い。
土木や測量の業界内では略して「士補(しほ)」と呼ぶ事がある。また、測量士補の有資格者は土地家屋調査士の試験の一部が免除される。
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[編集] 資格
大学、高専、短期大学、専門学校で測量に関する一定の教育を受けていれば、国土地理院への申請のみで資格取得が可能であるが、これを満たさない場合は、当該院の定める国家試験を受験し、合格する必要がある。 試験は筆記試験のみで、測量に関係する技法や数学、地理の知識等を問われる。
[編集] 試験
5月中旬頃、札幌市、仙台市、秋田市、東京都、富山市、長野市、静岡市、名古屋市、大阪市、松江市、広島市、高松市、福岡県、鹿児島市、那覇市で行われる。
[編集] 試験科目
- 三角測量
- 多角測量
- 水準測量
- 地形測量
- 写真測量
- 地図編集
- 応用測量