源兼行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
源兼行(みなもとのかねゆき、生没年不詳)は、平安時代中期の能書家。官位は正四位下大和守。父は能書家として名声のあった上総介源延幹の子。陽成源氏で陽成天皇の第六皇子正二位大納言源清蔭の末裔。父、延幹は清蔭の孫とも曾孫ともいう。
当時第一の手書きと称され、位記(位を授ける際に与える文書)や上表文の清書、願文(祈願の意を表す文書)の執筆、色紙形や門に掲げる額の揮毫などを担当した。冷泉・後三条・白河の3天皇にわたり、大嘗会の悠紀主記屏風の色紙形の揮毫を行っている。宇治平等院鳳凰堂(阿弥陀堂)の色紙形の執筆やその筆跡から「桂本万葉集」や「高野切」第二種など一連の古筆が兼行の筆によるものとされている。
カテゴリ: 歴史関連のスタブ項目 | 平安時代の人物 | 源氏 | 能書家