焼入れ
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焼入れ(やきいれ、「焼き入れ」とも。quenching)とは、鋼をオーステナイト組織の状態に加熱した後、水中または油中で急冷することによって、マルテンサイト組織の状態に変化させる熱処理である。日本刀を鍛える際に用いられる手段でもある。(日本語名詞「刃(やいば)」の語源は、ヤキハ(焼入れをした刃)である。)
鋼の硬さを増大させる目的で行われるが、靭性が低下するので、粘り強さを得るために、焼入れ後には焼き戻し(tempering)を行うのが一般的であり、両者をまとめてQT処理と呼ぶことがある。
転じて、制裁を加えたり特訓を課すという意味にも用いられる。