申耽
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申耽(しんたん、188年?-258年?)は、三国時代の魏の武将。同じく魏に仕えた申儀の兄に当たる。字は義挙。
漢中の豪族の一人で、民政にかけてはなかなか有能な人物だったことから、張魯や曹操に認められてその家臣となっていた。219年、蜀の劉備が漢中に侵攻し、曹操が撤退すると劉封の軍勢に降った。このとき、征北将軍に任じられている。220年、孟達が魏に寝返って劉封が上庸から敗走すると、弟と共に魏に降伏した。その後、懐集将軍に任じられて南陽の守備を任された。
三国志演義では曹叡の時代に蜀の北伐優勢を見て魏を裏切ろうとした孟達を、司馬懿と共に攻め殺したことで有名である。没年は詳しく分からないが、司馬昭の時代までは生きていたらしい。