男たちの挽歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
男たちの挽歌 英雄本色 |
|
監督 | ジョン・ウー |
---|---|
製作総指揮 | ツイ・ハーク |
製作 | ウォン・カーマン |
脚本 | ジョン・ウー |
出演者 | チョウ・ユンファ |
音楽 | ジョセフ・クー |
撮影 | ウォン・ウィンハン |
公開 | 1986年8月2日 ![]() 1987年4月 ![]() |
上映時間 | 95分 |
製作国 | 香港 |
言語 | 広東語 |
次作 | 男たちの挽歌 II |
allcinema | |
IMDb | |
『男たちの挽歌』(英雄本色,英題:A Better Tomorrow)は、1986年制作の香港映画。監督はジョン・ウー、主演のチョウ・ユンファはこの作品が出世作となった。
今までコメディ映画やカンフー映画が主流だった香港映画界に、"香港ノワール"とも呼ばれる新しい流れを作った記念碑的な作品である。昭和40年代から50年代にかけて量産された日本のヤクザ映画を彷彿させる内容、激しいガンアクションや火薬を大量に用いた爆発シーンは話題を呼び、香港のみならずアジア各国でも大ヒットした。
この人気により、「男たちの挽歌 II」「アゲイン/明日への誓い」「男たちの挽歌4」とシリーズは計4本制作された。他にも「狼 男たちの挽歌・最終章」「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌」といった作品もあるが、こちらは監督と主演が同じだけでシリーズとは関連性がなく、日本で勝手に同じタイトルがつけられたものである。しかし、ツイ・ハーク、ジョン・ウーの二人とも「男たちの・・・」という邦題を気に入っており、「狼」に関しては「男たち」の使用を許可したようである。
目次 |
[編集] ストーリー
香港マフィアの幹部、ホーは父の病気をきっかけに闇社会から足を洗おうと決意。しかし、父が陰謀によって殺され尊敬する兄が香港マフィアと知った警官の弟キットは激怒し、それまで仲の良かった兄弟は一気に亀裂を見せ始める。
そんな時、ホーの親友マークは報復のために乗り込んだレストランで足を負傷し、今では雑用以下の扱いを受けるほど落ちぶれていた。そして元は後輩だったシンがマフィアで権力を握るようになり、自分の敵となる人物たちの粛清を始めた。その手始めに組長が殺された。現状を知ったホーは弟との絆、親友との友情のためにマークと共に銃を手に取る。
[編集] キャスト
[編集] スタッフ
[編集] 制作へのきっかけ
香港映画界で独自の路線を貫き通したことでジョン・ウーが台湾に追われることになり不遇の生活を送っていたところ、友人であるツイ・ハークが「もう一度、香港で映画を作ろう」と台湾に出向いて香港映画界に復活させたことが本作の制作のきっかけとなった。
そのエピソードは、冒頭の出所したホーをマークが迎えに行く場面に引用されている。但し、ツイ・ハークはジョン・ウーが先にハリウッド進出を果たした際には契約問題で苛めるという嫉妬深い面もある。