男たちの旅路
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男たちの旅路は、1976年2月~1982年2月までNHKにて放映されたテレビドラマ。
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[編集] 概要
ガードマンである特攻隊の生き残りという設定の主人公・吉岡司令補(鶴田浩二)と戦後生まれの若者である、杉本陽平(水谷豊)、島津悦子(桃井かおり)などが本音でのぶつかり合いながら世代間による価値観の違いを描いた作品。若者との間に一定の距離を置きつつも自分の信念を曲げずに主張し続ける主人公のひたむきさに次第に惹かれていく若者の姿を描く。
「本気で生きてきたか?」「ギリギリに生きてみたか?」と問いただす主人公の言葉は実に説得力があるとされ、多くの視聴者から共感を呼んだ。
[編集] 放送とその影響
1975年から放送が開始されたNHK総合テレビ「土曜ドラマ」というシリーズ放送枠の第三弾として始まった。ガードマンという仕事を題材にしてさまざまな場面での人間の価値観、信念というものを描いているが、放映当時の状況を考えると戦争を実際に体験した世代と戦後生まれ世代との価値観の違いは想像以上に大きかったと推測される。
そのような強い憤りがこのドラマを作らせた大きな原動力となり、また実際に戦争の惨禍を体験した世代である鶴田浩二が主人公に選ばれている。
シルバー世代の寂しさを扱った「シルバー・シート」と身体障害者の問題を真正面から捉えた「車輪の一歩」は特に評価が高く繰り返し再放送がされている。この「シルバー・シート」は1977年度の芸術祭大賞を受賞している。
[編集] 車輪の一歩
脊髄損傷による身体障害者(車椅子)の女性は母親の監視の元、自由に外に出ることが出来ない。そこに同じく身体障害者(車椅子)の男性6人が女性に対して「外に出ようじゃないか」と誘いかける。女性はためらいつつも、一緒に外に出るが線路で車椅子がはまってしまい抜け出せなくなる。遮断機が降り、すんでのところで女性は健常者に救出されるが失禁してしまう。
主人公がお詫びがてら、母親に謝るが母親はそっとしておいてください、とつっぱねる。女性は「母に逆らいたくないわ」と言うが主人公は「君はそれでいいの?」と問いかける。
ある朝ついに女性は皆の見守る中、駅に行き「誰か私を(階段の上まで)上げてください」と助けを求める。
斉藤とも子、斎藤洋介、京本政樹らが障害を抱えながらもひたむきに生きる青年の役を好演。
[編集] 主な出演者
[編集] スタッフ
- 脚本:山田太一
- 製作:近藤晋
- 音楽:ミッキー吉野
- 演奏:ミッキー吉野グループ(ゴダイゴ)(「冬の樹」には人気ロックバンド役として出演)
[編集] 放映リスト
- 第1部
- 第2部
- 第3部
- 第4部
- スペシャル