略最低低潮面
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略最低低潮面(ほぼさいていていちょうめん)とは、これより低くはならないと想定されるおよその潮位である。
海図に示される水深は、この略最低低潮面を基準面としている。また、領海や排他的経済水域は、潮位が略最低低潮面にあるときの海岸線を基線とする。
略最低低潮面は各地の験潮所の観測データをもとに決定される。
これに対して、満潮時等、これより高くならないと想定される潮位を「略最高高潮面」と呼び、地図上の海岸線はこの略最高高潮面における岸線で規定するほか、橋桁や送電線など水面上の構造物の最低高さを示す際の基準面にも用いられる。