登山口駅
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登山口駅(とざんぐちえき)は、かつて和歌山県海草郡野上町(現・紀美野町)下佐々にあった野上電気鉄道野上線の駅。同線の終着駅であった。
駅名の「登山口」とは、駅から南東へ入った生石高原への登山口、との意味で、野上電鉄廃線後の代替バスを運行している大十バスのバス停名に残る。駅跡には大十バスの車庫が建っており、当時の面影は残っていない。
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[編集] 駅構造
駅舎を持つ有人駅であり、終日駅員が配置されていた。 片面ホーム1面構造で、機回し線を持つ2線構造。終端側は引上線となっており、末期はここに付随車2両(クハ101、102)が留置されていた。
[編集] 駅周辺
- 下佐々簡易郵便局
- 生石高原(バス乗り継ぎ)
[編集] 野上電鉄関連
- 西方の旧・下佐々駅周辺にモハ27、モハ31が別々に保存されている。
- 野上電鉄は戦前、当駅から美里町(現・紀美野町)神野市場を経て高野山方面への免許を有していた。神野市場までは工事に着手したものの、ほとんど取り掛かれないまま、戦後になって免許は失効した。延長工事の跡も、倒れた橋脚が残るのみである。
[編集] 歴史
- 1928年(昭和3年)3月29日 野上軽便鉄道(のちに野上電気鉄道)が紀伊野上駅から路線を延伸し、生石口駅として開業。
- 1958年(昭和33年)6月12日 登山口駅に改称。
- 1994年(平成6年)4月1日 野上電気鉄道廃業により廃止。
[編集] 隣の駅
- 野上電気鉄道
- 野上線
- 下佐々駅 - 登山口駅