真鍋翔
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真鍋翔(まなべ かける)は漫画『フルーツバスケット』の登場人物。海原高校二年で生徒会副会長。非常に外交的でユーモラスな性格をしている。アニメの方には登場しない。
[編集] 物語上の役割
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
彼の初登場は漫画の49話(9巻)、最初は怠け者で、まだ外向的で楽しい若者ではなかった。生徒会副会長、そして「学園防衛隊」として情熱的に活動し、スーパー戦隊ものでいう「ブラック」になぞらえ、生徒会長の草摩由希を「レッド」とした。彼は由希の兄である草摩綾女(翔は逢ったときにすぐ彼を抱きしめつつ他に防衛隊の司令官の適任者はいないと言った)の若い版とも言われ、著しく性格が類似する。
しかし彼は常に楽しそうに見えるが、実際は時々自らを卑下して、真面目になる必要があるときには真面目になる。
翔は常に草摩家の美しさに魅了されており、しばし草摩家の者たちにかっこよさの秘訣を訊く。
[編集] 人間関係
物静かで哀愁を帯びた生徒会計係である倉伎真知の異母兄である。妹には過保護であれこれと指図し、それは兄としての優越というよりも愛である。翔いわく、彼は父の浮気によってできた子であったが、真知よりも年上で唯一の息子であったため、兄妹の母たちは誰が父の跡継ぎになるか熱く論争した。真知の母は真知を跡継ぎにするために厳しく接し、できる限りの完璧さを強いた。跡継ぎ問題は真知の弟が生まれたことにより解決した。結果、翔は妹が大切にされなくなり愛されなくなったと感じるようになった。翔は由希に世継問題がどんなに馬鹿げているのか気付き母へ自分が父の跡を継がない意を伝えたことを告げた。"I'm not gonna play your stupid game anymore!." と叫んで暴れ、母は彼の言うことの正しさに気付いた。これによって彼は"officially free."となったと告げた。
副会長の肩書きのため、彼は生徒会長である草摩由希とも非常に親密である。その性格の明らかな違いからしばしば衝突しつつも、関係を深めていき、最終的には多くのシーンで一緒に笑いあい、むしろ翔が由希をからかい、由希が話している間に寝入ったりもした。
彼の彼女である中尾小牧は本田徹とも関係があり、小牧の父は透の母本田今日子を撥ねた自動車を運転していた。今日子が病院に運ばれるまで生きていた一方で、小牧の父は衝突により即死であった。翔は透に自分だけが事故の被害者と考えるのは利己的であると告げ、小牧も同様に苦しんでいることを伝えた。小牧はそれを知ったとき、透の感情に鈍感な翔に怒りを覚えた。翔はその後、行動に移す前に他人の感情をもっと理解することを誓った。