睡眠欲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
睡眠欲(すいみんよく)とは、眠気として感じられる、睡眠に対する欲求である。 食欲・排泄欲と並ぶ人間の三大欲求の1つとされる。
睡眠欲にどこまで抵抗できるかは、断眠実験によって調べられている。 自発的に眠らずにいられるのは2週間前後が限界であるようで、その後2~3日熟睡した上で、健康を回復するという。 1964年、17歳の高校生が264時間12分(約11日間)の断眠に成功したのがこれまでの最長記録である。
数日間睡眠を奪われると、脳の高次機能に障害が発生し、妄想や幻覚などが現れる。さらに身体的にも体重減少、免疫力の低下などの異常がみられる。これ以上の影響については人間では(人道的な見地から)ほとんど研究されていないが、ネズミを使った実験によると2~3週間の断眠で死に至ることが報告されている。