石橋幸緒
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石橋 幸緒(いしばし さちお、1980年11月25日‐)は、将棋の女流棋士。東京都出身。清水市代女流王位門下。女流棋士番号33。
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[編集] 人物
- 幼少時は体が弱く、養護学校で療養していたが、その時代に将棋を覚えた。病気はその後克服し、現在は男性顔負けの健啖家である。ちなみに、生まれた時に医師から3日しか生きられないと宣告されたが、両親の懸命な介護により病気と闘う力を得た。幼少時、病気療養中に将棋と出会い、師匠の清水市代の父から将棋の基礎を徹底的に学んだ。高校生の頃にはほぼ病気を克服していたものの、将棋はスランプ状態となり、逃げるように大学受験に専念した。だが、受験勉強中にインフルエンザウイルスによる腸炎を引き起こし入院。病床で自分には将棋が必要だと改めて自覚し、将棋の道に専念することにした。この内容については、フジテレビのテレビ番組「奇跡体験!アンビリバボー」で詳しく紹介された。
- 師匠は清水市代。将棋界史上初めて女流棋士を師匠とした。
- 千葉涼子、矢内理絵子と共に、「花の80年生まれ・若手3羽ガラス」と呼ばれている。
- 将棋界では書道の達人としても名が通っており、石橋開雲と号す。直筆扇子や色紙の人気も高い。
- 趣味はプロ野球観戦(かなりのプロ野球通)、麻雀など。麻雀では井出洋介らと親交がある。
- 座右の銘は、「善戦者不怒」(よくたたかうものはおこらず)、「万物生光輝」(ばんぶついきてひかりかがやく)。
[編集] 略歴
- 1993年10月 女流2級
- 1995年4月 女流1級
- 1996年4月 女流初段
- 1996年9月 女流二段
- 1999年6月 女流三段
- 1999年 第21期女流王将獲得、レディースオープントーナメント1999優勝
- 2002年 第7回鹿島杯女流将棋トーナメント優勝、レディースオープントーナメント2002優勝
- 2004年9月 女流四段、王座戦にて男性棋士相手に2勝、3回戦まで進出する。
- 2005年 第10回鹿島杯女流棋士トーナメント、レディースオープントーナメント2005優勝
[編集] タイトル
- レディースオープントーナメント 1999、2002、2005優勝
- 鹿島杯女流将棋トーナメント 第7回、10回優勝
[編集] 著書
- 『生きてこそ光り輝く』(PHP研究所)ISBN 4569612911