祖谷渓
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祖谷渓(いやだに/いやけい)は徳島県三好市(旧西祖谷山村)に位置する渓谷。吉野川支流の祖谷川にあり、全長は10㎞にも及ぶ。高さ数十~100mの高低差もさながら、降水量も多いために樹木が生い茂り、隔絶された深山幽谷の景観を擁する。また一帯は平家の隠れ里(地理学的には隠田集落と呼ぶ)として名高く、日本三大秘境を謳う地であり、山麓にへばりつくように住宅が点在する。
四国三郎ともいわれた吉野川は暴れ川で知られ、支流のこの川も例外ではなかった。加えて河谷の急峻さもあって、川を跨ぐのは至難の業であった。そのために集落を跨ぐ橋が設けられた。それが西祖谷山にあるかずら橋(重要有形民俗文化財)であり、また東祖谷山には二重かずら橋がある。
名物の祖谷そばは有名。また他にこんにゃくなどを産する。祖谷温泉が湧出してからは観光地としての色も一段と高まった。標高が高いために冬期には降雪も確認される。
この祖谷から更に西に進むと大歩危、小歩危がある。いずれも剣山国定公園の指定地域。
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