秋元松代
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秋元松代(あきもとまつよ、1911年1月2日-2001年4月24日)は、日本の劇作家。
戦後、三好十郎に師事してラジオドラマなどを書き、1960年の『村岡伊平治伝』は、東南アジアの女衒だった男を描いた。1964年『常陸坊海尊』で田村俊子賞、1969年『かさぶた式部考』で、柳田國男のいう、和泉式部伝承は和泉式部を名乗る女の集団が伝えたという説に基づく劇を創作。1975年、『七人みさき』で読売文学賞を受賞。
1979年の『近松心中物語』は、蜷川幸雄の演出で帝国劇場で上演され、秋元としては初めて大衆的な人気を得た作で、以後繰り返し上演されている。この系列のものとして、『元禄港歌』『南北恋物語』がある。