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種なしスイカ(たねなし - )とは、多くの種子を含むスイカの果実が種子を生成しないように処理されて出来たもの。
スイカは本来二倍体である(染色体数2n)。二倍体スイカを発芽後にコルヒチン処理し、倍加させ四倍体(4n)にする。四倍体の雌しべに二倍体の花粉を授粉させ、三倍体(3n)の種子を作る。この三倍体を育て結実させると、種子が正常に発育しないため、種子のないスイカができる。
現在は栽培に手間がかかること、食味などがやや劣り消費者に好まれないことから生産は非常に少ない。新しい育成法も研究されている。