ノート:穂積八束
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この記事の初版は、法学研究者のサイト内のこのページにある同じ主題についての記述と非常によく似ています。
参考:ノート:佐々木惣一
Tomos 2004年10月31日 (日) 01:51 (UTC)
依拠があったかどうか
- 投稿された文章は5つの文からなっています。最初の2文は生没年、職業、出身を記しています。
- 外部ページの第1文では、生没年と出身を記しています。投稿された文章と似ていますが、職業の記載がなく、表記も微妙に異なっています。また、非常にありきたりな書き方でもあります。
- 投稿された文章の第3文は主な職歴を記しています。
- 外部ページの第2文では主な職歴を記しています。「動作Aし、後にBとなる」「動作A、後にBとなる」という表現上の小さな違いがありますが、他の点では同じです。外部ページと特殊記号の使い方も同じです。表現としては非常にありふれていると言っていいかと思いますし、職歴の中から特に留学と教授就任を選択して記した点についても、比較的よく見られることであるように思います。但し、留学先の学校名であるとか、留学中に学んだ事柄、師事した主な学者、就任時の担当講座など、留学と就職について書くとしても何を書くかについてはかなり選択の幅があるとも言えるのが気になるところです。
- 投稿された文章の第4文は、著名な活動を記したもの。
- 外部ページの第3文も、同じ点について述べたもので、全く同じ点について同じ表現を用いています。ここでは著名な論文のタイトル、論争における彼の役割の特徴づけ、などが記されていますが、前者については表記に選択の幅があり、後者については、語彙の選択にかなり選択の幅があると思います。また、同じ活動について述べるのであっても、主張の内容、対立の仕方、相手、時期、彼の影響、など様々な点について書くことが可能だと思います。
- 投稿された文章中最後の一文は、別の顕著な活動に触れています。ここでは主張内容と対立相手について述べられています。
- 外部ページの場合は、研究者としての専攻、そして別の顕著な活動に触れています。主張内容は述べられていますが、論争の相手は特定されていません。表現は部分的に一致、という程度です。(なお、専攻がこの文で述べられているのは、前文で言及されているのとは違って、この論争は彼の専攻と結びついたものだから、という事情によると思います)
以上を総合すると、特に最後から2番目の文の一致が気になり、加えて投稿文中第3文にあたる部分もやや気になる、という印象を持ちました。
これが偶然の一致と呼べる類のものかを考えるために同じ主題を扱ったほかの外部ページを参照してみましたが、表現上、記述内容の取捨選択・配列上ともに大きく違っていました。
- http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/hozumi.htm
- http://www.takaoka.ac.jp/zatsugaku/012/shiroyama4.htm
そこで、この類似は偶然ではない可能性が高そうだ、と感じました。また、ノート:佐々木惣一に記したように、この投稿の少し後に、別の憲法学者について同じIPから投稿があり、それがまた別のサイトと類似の文章を含んでいる、という事情からも、これは偶然ではなくて、外部ページへの依拠が原因なのではないか、と感じました。
次に、もし依拠があったとしたらこれが著作権侵害になるかどうか、という点を考えてみました。
これも、上記の、表現や内容の取捨選択、配列の上でかなり選択の幅がある2つの文について考えると、それが短いものであるという事情があるにせよ、著作権侵害になる可能性は否定できないという風に感じました。何らかの形で書き手の個性が反映されていれば短い文でも創作性を認め、丸写しの類については著作権侵害とする、というような考え方を示した判例もあるので、それを考えると、あるいはこの1,2文だけでも問題になる可能性が残るかと。特に、他のページではかなり異なる表現・内容の取捨選択と配列が見られることを考えるとそのように感じました。
以上から、明白な侵害のケースとは言いづらいですが、どちらかというと念のため削除するというのが適当のような気がしました。
Tomos 2004年11月8日 (月) 10:03 (UTC)