空挺戦車
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空挺戦車(くうていせんしゃ)とは、輸送機に搭載可能な軽量の戦闘車両。戦闘地帯に空中投下もしくは強行着陸により輸送され、火力が不足しがちな降下直後の空挺部隊に火力と機甲戦力を与えることが目的である。戦車とは呼ばれるが、投下もしくは強行着陸により輸送される装甲戦闘車両全般のことを指す。
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[編集] 概要
空挺部隊は、輸送機に搭載し空中投下などができる物資の重量の制限があるため、空挺作戦時に重火器を運用することが困難であった。しかし、対峙する敵部隊は当然のことながら、重火器保有が考えられるために、航空機に搭載できる(自走可能な)重火器は求められていた。 1930年代から飛行可能な戦車の概念がアメリカ・イギリス・イタリア・ドイツ・ソ連・日本など各国で研究されていたが、実用化はされなかった。第二次世界大戦後半にいたり、イギリス軍はMk.VIIテトラーク軽戦車とハミルトングライダーの組み合わせにより、航空輸送が可能な装甲車両の実戦力化に成功する。このテトラーク軽戦車は、ノルマンディー上陸作戦に使用された。その後、1945年3月の大規模空挺作戦であるヴァーシティ作戦(ライン川渡河)には、ローカスト軽戦車がハミルトングライダーによって輸送されている。
第二次世界大戦後は、装甲車両の重量化(軽戦車の陳腐化)や歩兵携行の対戦車兵器の発達、攻撃ヘリコプターなど航空支援方法の向上などにより、空挺戦車を用いずとも重火力の発揮が可能となったこともあり、開発は一部を除き行われなかった。
ソ連が空挺戦車の開発に熱心であり、1950年代からASU57空挺自走砲、ASU85空挺自走砲、BMD1,2,3空挺戦闘車を開発している。これらはパラシュート(BMDは逆噴射ロケット付パラシュート)による空中投下が可能である。ただし、重量物の投下は故障・破損を引きこしやすいこともあり、実戦で投下した例はない。
アメリカ軍においては、M56空挺対戦車自走砲スコーピオンとM551空挺戦車シェリダンの二種が開発された。M551以降は空挺戦車の開発は行われていない。ストライカーなど軽量の装甲戦闘車両の開発は行われているものの、それらは飛行場において輸送機から降ろされるものであり、空中投下は行われない。
[編集] 各国で使用された空挺戦車
[編集] 第二次世界大戦
[編集] イギリス
[編集] アメリカ
- M22軽戦車(供与された英軍での愛称は「ローカスト」)
[編集] 日本
[編集] ソ連
- アントノフ KT-40 ※試作のみ。英文ウィキの項目を参照。
[編集] 戦後~現代
[編集] フランス
[編集] アメリカ
[編集] ドイツ
[編集] ソ連/ロシア
[編集] 中華人民共和国
- 00式空挺戦闘車