空気砲
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空気砲(くうきほう)は、空気を放つための道具。
段ボール工作によるものと、漫画『ドラえもん』に登場するものがある。
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[編集] 空気砲 (工作)
空気砲(くうきほう)は、段ボール箱に簡単な加工を施して作る物体。組み立てた段ボール箱をガムテープなどで密閉し、一部に直径10cm~20cmほどの円形の穴を1つだけ開ける。穴を何らかの対象物に向け箱の側面を叩くと、穴から勢い良く空気が飛び出すという仕組み。小学生などの理科実験・工作などの教材として作られることがある。箱の内部に煙を溜めることにより、空気の動きなどを知ることができる。元々は渦輪(うずわ)と呼ばれていて地味な印象を与える実験だったが、米村でんじろうが「ドラえもん」に登場する架空の道具の空気砲(後述)にあやかって名付けたのがきっかけで有名になった。
[編集] 空気砲 (ドラえもん)
空気砲(くうきほう)は藤子・F・不二雄のSF漫画「ドラえもん」に登場する架空の道具。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
手にはめて「ドカン」と言うと空気の衝撃波が発射される。空気大砲とも呼ばれ、ドラえもん映画作品で武器として使用されることでもお馴染み。威力はそこそこあり、集中砲撃で敵の円盤を撃墜した事も。ただし空気の無い宇宙空間では使用できない。関連する道具として、水圧砲、空気ピストルなどがある。劇場版ではジャイアンがよく使用していた。
映画『2112年 ドラえもん誕生』より登場したドラえもんの親友ザ☆ドラえもんズの一人、ドラ・ザ・キッドが早撃ちを得意としている。
2006年8月12日にエポック社からこの道具を再現したおもちゃ「ドラえもん ひみつ道具 くうき砲」(価格2,079円)が発売される。
[編集] 関連道具
[編集] 空気ピストル
空気ピストル(くうき - )は藤子・F・不二雄のSF漫画・ギャグ漫画『ドラえもん』に登場する架空の道具。
指にはめて「バン」と言うと空気の塊が発射される。指に塗布する液状タイプもある(『けん銃王コンテスト』てんとう虫コミックス12巻)。両方とも相手を吹き飛ばすか気絶させる程度の威力で、人間に対する殺傷能力は無い。違いは、装着型が動力切れまで撃てるのに対し、塗布型は塗った分しか撃てない(指1本につき1発)。また、装着型の射程距離は10mで、それより遠くにある標的には効果はない(『のび太とロボット王国』)。なお、塗布形の薬を塗った人が気絶していて、別の人がその人の手や腕を持って「バン」と言っても空気の塊が発射される。ちなみに「バンご飯」といっても反応する。
「ドラえもんひみつ道具完全大事典」という本では液状タイプの名称を「空気ピストルの薬」とし、装着型を「空気ピストル」として区別している。
[編集] 水圧砲
水圧砲(すいあつほう)は藤子・F・不二雄のSF漫画「ドラえもん」に登場する架空の道具。手にはめて「ドカン」と言うと水の衝撃波が発射される。空気砲の水中型で、『のび太の海底鬼岩城』の後半に出てくる道具で有名。(劇場版ではそのまま空気砲として扱われていた)