筋力トレーニング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
筋力トレーニングとは、筋力の増加や筋の肥大のために行われるトレーニングの総称である。略して筋トレとも呼ばれる。自重を利用し器具を使わずに行うことのできる腕立て伏せやスクワットから、ダンベルやバーベルなどのフリーウエイトを使ったウェイトトレーニング、筋力トレーニング用のマシンを利用するマシントレーニング、チューブを利用するチューブトレーニング等の様々な方法で行われている。基本は筋肉に通常以上の負荷をかけることで筋肉を消耗させ、その後の超回復によって筋繊維が太くなることを利用するものである。そのため、効果的な筋力トレーニングには運動後の十分な休息とたんぱく質をはじめとする栄養の摂取が不可欠である。また、それ以外に加圧トレーニングという、腕や脚に加圧ベルトを巻いて軽い負荷を用いてトレーニングするものや、電気的筋肉刺激(EMS)によるものなどがある。
目次 |
[編集] 近代スポーツにおける筋力トレーニングの重要性
近代スポーツにおいて筋力トレーニングは不可欠であり、筋力トレーニングによって培ったパワーが無ければ、競技会で好成績を収める事は不可能と言える。 トップクラスのスポーツ選手が筋力を求めている証拠として、最近のスポーツ界における筋肉増強剤によるドーピングの蔓延がある。
[編集] 日本スポーツ界における筋力トレーニング
日本スポーツ界では『柔よく剛を制す』の言葉に表れているように、テクニックを重視しパワーを軽視する傾向が見られた。 そのため最近まで、「日本人の筋肉アレルギー」と揶揄されるように、筋力トレーニングを導入する事に抵抗を感じるスポーツの指導者が多かった。
筋力トレーニングによって起きる弊害とされてきた誤解には
- 身体が硬くなる
- スピードが落ちる
- 見せかけだけの身体になる
- 疾病に対する抵抗力が下がる
- 筋力トレーニングで得たパワーは、実際の競技では役に立たない
などがあり、こうした情報による指導者の筋力トレーニングへの無理解が、結果として各種競技の国際大会における日本人選手の低迷を招いてしまった。
だが、近年は指導者の世代交代が進んだ事により、筋力トレーニングが本格的に導入されるようになっている。
外国人スポーツ選手のなかには、練習内容の半分以上を筋力トレーニングが占める者も珍しくなく、日本人スポーツ選手も科学的な筋力トレーニングを導入する傾向にある。
[編集] スポーツ以外における筋力トレーニング
海外、特にアメリカなどでは日本と違って、筋骨隆々な逞しい男性が女性に好まれる傾向があると考える男性がおおい。そのため、年頃の男性の多くが、スポーツの為だけでなく、意中の女性の興味をひく為や、自分を磨く為にトレーニングに打ち込む光景が見られる。
[編集] 関連項目
カテゴリ: スポーツ関連のスタブ項目 | 体操 | トレーニング法