紀三井寺
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紀三井寺本堂
紀三井寺楼門(国の重要文化財)
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紀三井寺(きみいでら)は、和歌山県和歌山市紀三井寺にある仏教寺院。宝亀元年(770年)、唐僧・為光により開基されたと伝える。宗派はもと真言宗山階派に属したが、現在は独立して救世観音宗総本山を名乗る。本尊は十一面観音。西国三十三箇所第2番札所。
寺号は詳しくは紀三井山金剛宝寺護国院と称し、宗教法人としての公称は「護国院」であるが、古くから「紀三井寺」の名で知られる。山内に涌く三井水(吉祥水・清浄水・楊柳水)は、「名水百選」に選ばれている。また、境内は関西一の早咲き桜として知られており、観桜の名所として名高く、さくら百選にも選ばれている。
目次 |
[編集] 境内
- 楼門(重要文化財) - 参道正面、境内への入口に建つ楼門(2階建門)。室町時代中期の建立で、寺伝では永正6年(1509年)の建立という。
- 本堂(和歌山県指定文化財) - 江戸時代、宝暦9年(1759年)の建立。
- 鐘楼(重要文化財) - 桃山時代の建築。寺伝では天正16年(1588年)の建立という。
- 多宝塔(重要文化財)- 室町時代の建築。史料により文安6年(1449年)の建立と推定される。
[編集] 文化財
- 重要文化財
- 楼門
- 鐘楼
- 多宝塔
- 木造千手観音立像
- 木造十一面観音立像
- 木造十一面観音立像
- 木造梵天・帝釈天立像
重要文化財の仏像はいずれも平安時代中期~後期の作品である。