終戦のローレライ
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終戦のローレライ(しゅうせんのろーれらい)は、福井晴敏の架空戦記小説、及びそれを原作として東宝が2005年に製作した日本映画。
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[編集] 概要
2002年、講談社より単行本が発売され、2005年に文庫化。
2005年に監督:樋口真嗣・制作:亀山千広で『ローレライ』として映画化。
物語中の「ローレライ」は、ナチスドイツが開発した恐るべき特殊音響兵装である。その兵器がこの名を冠しているところに、物語のすべてがあるといっても過言ではない。
第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞日本軍大賞受賞。
[編集] あらすじ
舞台は太平洋戦争がまさしく終焉を迎えんとする1945年8月。米軍は広島と長崎に原爆を投下し、さらに三番目のターゲットを東京に定めていた。それを阻止せんとする戦利潜水艦《伊五〇七》の絶望的な闘いを描く。
ローレライとはもともと、ドイツのライン川に伝わる魔女の名であり、通りかかる船を水中に引き込んでしまうと言われている。 その名を持つ兵器「ローレライシステム」は極めて強力であり、どの国も手に入れたがるような兵器である。そのローレライをめぐって、多くの困難が《伊五〇七》に降りかかる。