脱出ゲーム
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脱出ゲーム(だっしゅつゲーム)は、密室に閉じ込められたプレイヤーが、プレイヤー本人の視点で、部屋に隠された様々な謎を解き明かし、最終的に部屋から脱出するといった形式のゲームの総称である。「脱出系ゲーム」とも呼ばれる。
代表作には「CRIMSON ROOM」などが挙げられる。
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[編集] 特徴
まだ一般的には広く認知されておらず、その作品の多くはインターネット上でのみ話題となることが多い。
作品の多くは、Adobe Flashなどで制作されたオンラインゲームである。手軽に遊ぶことができる短編作品から、専門的知識を要するなどして長時間かけてクリアする長編作品まで、幅広く存在する。
『画面の様々な場所をクリックし、部屋の中にある様々なアイテムを集めて部屋の外に出る』という基本的な共通ルールがあるために、自分が習得していない言語で制作されたゲームであっても、多少困難ではあるがクリア可能なものが多いということも、特徴の一つである。
[編集] 起源
脱出ゲームの元祖は2001年にJan Albartusによって発表されたMOTASだと言われている。その後、2004年に高木敏光によって作成されたCRIMSON ROOMの話題が一部インターネット上で広まり、「脱出ゲーム」の名が知られるようになる。
[編集] プレイ方法
多くの脱出ゲームは、まず次のような場面から開始される。
- 目覚めると、見知らぬ部屋に閉じ込められていた。
- 何らかの理由で部屋に入った後、何らかの理由で閉じ込められてしまった。
そして、プレイヤーはその部屋から脱出しなければならなくなる。
操作方法はマウスでカーソルを移動し、画面内の様々な場所(プレイヤーが怪しいと感じた場所)をクリックするだけである。特定の場所をクリックすることで部屋にあるアイテムを手に入れたり、仕掛けを発動させたりしてゲームを進めていくことができる。手に入れたアイテムを使い、部屋にあるすべての謎を解き明かし、出口の扉を開錠して外に出ることでクリアとなる。
ゲームによっては選択を誤るとゲームオーバーとなることがある。ゲームオーバーがないものもある。