自己紹介
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自己紹介(じこしょうかい)とは初めて会う人などに、姓名・職業などを述べ自分が何者であるかを説明すること。普通は“よろしく”という挨拶の意を兼ねる。その方法は大勢の前での口頭によるもの、名刺を差し出して行うもの、電話で自分の所属・地位・名前を述べるものなど様々である。
自己紹介が可能な部分はあくまでも自身の認識している範囲内であるため、相手は自己紹介する本人が自分を見る見方を受け取らざるを得ない。自分自身に自己紹介を行う人間は存在せず、基本的に自分の事を知らない人間に自分を知ってもらうための行為である。その相手には例えば新しい友人や恋人、仕事での同僚や上司や部下、時には新しい家族であることもある。優れたものを持っている人は自身を持って披瀝したがるが、何も持っていないと自覚する人には自己紹介は辛い。
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[編集] TPOに応じた自己紹介の作法
[編集] 面接
就職や入学のための面接を行う際、まず始めに「自己紹介をしてください」と言われることが多い。一般的に、面接の始めに行う自己紹介は、自己PRとは異なる。自分のこれまでの経歴や研究内容などを1分位で簡単にまとめ、最後に「本日はよろしくお願いいたします。」と付け加える程度でよい。単なる自己紹介を自己PRと勘違いして最初にアピールしすぎないように注意。逆に、「友人からはどのように思われていますか」「ご自分を表現してみてください」「ご自分を動物にたとえると何だと思いますか」といった質問がされた場合には、期待されている答えは大抵自己PRや志望動機である。この場合も、回答に1分以上かかると相手は長く感じるので事前にまとめておくことが望ましい。 当然ながら、面接で話すことは全て評価されているので、簡単な自己紹介の中にも何か光るものがあることが望ましいのは言うまでもない。
[編集] 大勢の前
司会者の指示に従って挨拶し、その場に合った自己紹介をする。ポイントをおさえ、時間かけずポイントを抑えてハキハキと言うと好印象になりやすい。
[編集] 会議
席に着いたら初対面の人へは笑顔で自己紹介をするのが好ましい。目上の人が後から着席した場合は立ち上がり会釈をし、自己紹介する。
[編集] 結婚披露宴
結婚披露宴では、席に着いたら同じテーブルの人へ軽く会釈。面識のない人へは、新郎新婦の入場までに簡単な自己紹介を行う。これができないと、食事中ぎこちなくなるので、顔を合わせたときにはすぐ名乗るのが肝要。
[編集] 立食パーティー
一般的に決められた席がないので、まずは顔見知りと挨拶を交わし、面識のない周囲の人とも互いに気軽なあいさつをするのがよい。同行者のない人、年配の人などは気後れしがちだが、積極的に声をかけるなどし交流を図るのが立食形式のパーティーの目的でもある。
[編集] 電話
テレビ電話でもない限り、電話での会話の際は相手の姿は見えない。したがってまず自分から名乗って相手の了解を得てから話しはじめることが最低限のマナーである。話し方は「分かりやすく」かつ「簡素」が基本。
[編集] 名刺を使用する場合
名刺を名刺入れから出し、先方へ向け片手で持ち、もう片方の手を軽く添えつつ名乗ってから差し出す。その際に名刺を持つ指は右手親指・人差し指・中指の3本がマナーとなっている。名刺は基本的に目上の人や客人が先に出すが、紹介される場合は紹介される人が先に出す。着席している場合も一旦立ち上がってから自己紹介・名刺交換を行うのが作法である。
[編集] ウェブ上における自己紹介
個人のウェブページにおいては一般的にプロフィールの形で管理者の生年月日や趣味、時には本名や仕事内容などが紹介される形式を取っている。
BBSやその他フォーラムでは自己紹介のためのトピック・スレッドでない限り初対面の相手には本名ではなくハンドル名を告げるだけが多い。しかし通常BBSにはハンドル名を表示する機能が付いているのでその様な行為は形式的でほぼ挨拶としての意味しか持たない。
Yahoo!掲示板他では参加者の分身としてのキャラクターを用いるアバターというシステムをとり、投稿者がより詳細に自己紹介・自己表現することが可能となっている。
また、匿名での利用が可能な掲示板2ちゃんねるにおいては時にハンドル名を持って投稿を行うことが煙たがられ、「自己紹介をしない」ことが一種のマナーとなっている。2ちゃんねる用語の中に、ある人が悪口を書き込んだ場合に「自分のことを言っているんだろ」と嘲笑の意味をこめて「自己紹介乙」という言い方がされ、旧来の用語「オマエモナー」と同様の意味を持つ。2ちゃんねるには自己紹介板(自己紹介@2ch掲示板)が存在するが言うまでもなくこの場合の自己紹介とは「自己紹介乙」の意味ではなく本来の意味の自己紹介である。
最近では、『プロフ』なる自己紹介サイト(の総称)で、手軽に、自己紹介のページを作成出来る。『友達作り』の手段としての人気が結構高い。しかし、情報漏洩や、所謂、『出会い系サイト』に繋がってしまうものも存在する等、数多の問題も孕んでいる。
[編集] 関連項目
- 名刺
- プロフィール
- Wikipedia:自己紹介 - 新参のウィキペディアンの自己紹介のための場所