茗渓会
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社団法人茗渓会(めいけいかい)とは、筑波大学の同窓会である。明治5年の師範学校設立以来の伝統のもと、旧東京教育大学及び旧東京教育大学が前身とする大学・学校の同窓生で担われ、日本の教育の総本山として、全国各県支部組織に属する教育関係者によって運営されてきた。旧東京教育大学の筑波大学へ改組移転に際して、筑波大学の同窓会となり、企業関係者も多く伴って現在に至っている。現在でもなお、広島大学の文学部・理学部・教育学部の同窓会である尚志会と並んで、日本の教育界において多大な影響力とコネクションを有している。
同窓会館である茗渓会館は、地下鉄「茗荷谷」(みょうがだに)駅から徒歩1分、筑波大学大塚キャンパスから徒歩2分、旧東京教育大学正門跡と道を挟んでほぼ反対側にある。結婚式・会議用途の同窓会館とオフィイス賃貸ビルからなる。筑波地区では、宿泊施設である研修センター、学校法人茗渓学園を設立している。
[編集] 名称の由来
茗渓は、筑波大学大塚キャンパス(旧東京高等師範学校・東京文理科大学、旧東京教育大学キャンパス)のある茗荷谷にちなんだ地名と解されやすいが、地理学者・教育学者であった朝倉隆太郎は、「茗渓」とは明治5年に師範学校が設置された湯島聖堂、現在の地名では御茶の水に起源した命名であると説明した。現在でも、御茶の水駅界隈の店舗に茗渓を名にする店舗があり、女子高等師範学校を前身とするお茶の水女子大学は茗荷谷駅徒歩3分にある。
茗渓会は、茨城県つくば市にある私立茗溪学園中学校高等学校を組織している。
茗渓会の「渓」の字と茗溪学園の「溪」の字はどちらで表記しても意味としては同じであるが、それぞれ異なる字体を用いている。