草野本家
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草野本家(くさのほんけ)は、大分県日田市豆田御幸ノ辻正面にある旧家。豆田町のシンボル的な建物の一つ。屋号は枡屋。商標をカクジュウ(田)と定める旧精蝋店。
屋敷建造物のうち幾つかは元禄年間に造られたとも言われており、県内最古の商家であり、県有形民俗文化財の指定を受けている。
日本全国の雛祭りイベントの発祥の地ともいわれる。
[編集] 歴史
草野家の祖は、筑後竹井城主草野三郎蔵人永経であるという。その子、永平は筑後国在国司、押領使に任ぜられ、以来1587年家清の代まで耳納山発心城(福岡県久留米市草野町)に居城し、草野郷を治めた。
天正14年(1586)秀吉の島津氏討伐の際、龍造寺氏勢に参加するも敗退し日田に落ちて帰農し寛永18年(1641)豆田魚町に移住、元禄元年(1688)現在の場所に精蝋を業として屋敷と店舗を構えたという。
傍ら、掛屋として公益に勤めた。現在開業以来二十代に至る。
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