藤堂省
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藤堂省(とうどう さとる, 1947年-)は、北海道大学大学院医学研究科外科治療学講座教授(消化器外科・一般外科)教授。「神の手を持つ」と称された天才的移植医。九州大学医学部卒業後、米ピッツバーグ大学に移り助教授、教授。1997年から現職。
1997年6月には国会の臓器移植特別委員会の公聴会に公述人として出席し「米国では十三年間に脳死患者からの臓器摘出を三百例から四百例行い、実際に肝臓移植の手術を1994年まで一千症例を経験した」と述べた。1999年2月に行われた国内初の脳死移植で肝臓摘出チームの中心となり、心臓、腎臓、角膜などのチームを統率した。
一方で、北海道大学による「名義貸し事件」(地方病院で勤務したように見せ掛け、報酬を受け取る大学ぐるみの不正事件)では、数千万円に及ぶ顧問料を受け取ったとしてマスコミに指弾された。