蘇民将来
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蘇民将来(そみんしょうらい)とは近畿地方を中心に日本各地に伝わる説話、およびそれを起源とする民間信仰である。
古くは逸文『備後国風土記』に見えるほか、祭祀起源譚としておおむね似た形で広く伝わっている。すなわち、旅の途中で宿を乞うた武塔神(むとうしん)を裕福な弟・巨旦将来(こたんしょうらい)は断り、貧しい兄・蘇民将来は粗末ながらもてなした。後に再訪した武塔神は、巨旦の妻となっていた蘇民の娘には茅の輪を付けさせ、それを目印として娘を除く巨旦の一族を滅ぼした。武塔神はスサノオを名乗り、以後、茅の輪を付けていれば疫病を避けることができると教えたとする。
京都の八坂神社や伊勢・志摩地方の年中行事をはじめ、厄除け祈願として茅の輪潜りや蘇民将来護符の頒布、注連飾りなどの祭祀が盛んに行われている。
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