豊島屋
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豊島屋(としまや)は東京都千代田区に存在する、酒類醸造販売業及び食品卸売業を営む老舗。(正式名称は株式会社 豊島屋本店)
慶長元年(1596年)に、鎌倉河岸(現在の大手町付近)で創業。 江戸時代は同所で営業していたが、関東大震災で移転を余儀なくされ、第二次世界大戦後より、現在の千代田区猿楽町で営業を続けている。
白酒の元祖として有名で、江戸時代の豊島屋は「助六」を始めとする歌舞伎や、「東海道中膝栗毛」、「鬼平犯科帳」等の多くの小説で引用されている。最近では、佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控」シリーズの舞台となっている。
酒蔵(関連会社の豊島屋酒造株式会社)は東京都東村山市にあり、清酒「金婚」を始めとする日本酒や、みりんを醸造している。この「金婚」は明治神宮、神田明神の御神酒である。
「東京で3代、100年以上、同業で継続中」の条件を満たす53店舗からなる「東都のれん会」の会員店。
なお、神奈川県鎌倉市にある製菓業の豊島屋、長野県岡谷市にある醸造業の豊島屋、岡山県倉敷市にある調味料製造会社の豊島屋 (岡山県)とのかんれんはない