透水性舗装
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透水性舗装(とうすいせいほそう)とは、路面に降った雨水を舗装内の隙間から地中へ還元する機能を持った舗装。アスファルト舗装の場合、粗骨材の割合を高め間隙率を高めに設定する。応用的な技術として、透水性舗装の下に不透水性舗装を敷き、透水性舗装部分を暗渠代わりにして雨水を側溝へ導く排水性舗装も存在する。一般的に透水性舗装は歩道部、排水性舗装は車道部に用いられている。透水性舗装と排水性舗装を総称して高機能舗装と称することも多い。
[編集] メリット
- 歩行者への水跳ねが減る。
- 路面に雨水が滞留しないため、ハイドロプレーニング現象を防ぐことができる。
- 地下水として直下の地中に浸透させることで、排水路などでの負担を軽減することができる。
- 空隙が大きく蓄熱性が小さいため、都心部のヒートアイランド現象の緩和に効果がある。
- 空隙により走行音が分散されるため、騒音の軽減につながる。
[編集] デメリット
- 空隙内に砂、泥が詰まることから数年で機能低下が起こる。
- (近年は、これらの機能低下を回復するため強力なバキューム装置を備えた専用車両が開発されている)