釧路港
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
釧路港（くしろこう）は、北海道釧路市にある重要港湾。港湾管理者は釧路市。地理的に扇状に広がる東北海道の要に位置し東北海道の港湾物流拠点として、古くから発達した大規模港湾で北海道最大の穀物輸出入港である。
大きく分けて東港区と西港区に分けられる。港湾後背地には北海道有数の工業団地、西港工業団地と釧路白糠工業団地が形成され、北海道を代表する工業集積地になっている。東港区は明治時代からの港湾区域として、海上保安庁の基地、造船、漁港などが置かれている。西港区は石油コンビナート、国際コンテナ埠頭（国際コンテナ定期航路）、内航貨物専用埠頭など、北海道最大の穀物貯蔵施設があり、北海道の北太平洋航路のゲートウェイとして重要な港湾物流拠点を形成している。
目次 |
[編集] 歴史
- 1887年（明治20年） 道庁英人技師C・Sメークが計画立案
- 1899年（明治32年） 開港 普通貿易港になる。
- 1900年（明治33年） 外国貿易船第1船入港（英国船ロイヤリスト号）
- 1978年（昭和53年） 釧路西港第一埠頭供用開始を記念し北海道こども博覧会開催（釧路新聞社主催）
[編集] 各種統計
- 外国貿易4,284千ｔ 北米44％ 東南アジア22％ オセアニア13％ 東アジア9％
- 輸移出750万ｔの主要品目 軽工業品50％ 鉱山品12％ 農水産品17％ 雑工業品7％ 金属機械工業品6％ 化学工業品4％
- 輸移入1,300万ｔの主要品目 化学工業品28％ 金属機械工業品13％ 林産品14％ 特殊品22％
- 釧路港は水産のイメージがあるが、入港船舶総ｔでは、1700万ｔのうち25％が外国商船、70％が内航商船で、漁船は3％となっている。
[編集] 港湾施設
- 西港区
- 第一埠頭、第二埠頭、第三埠頭、第四埠頭、第五埠頭（整備計画中）
- 国際コンテナ定期航路（釜山～釧路 南星海運）、飼料・肥料コンビナート、穀物貯蔵基地、東西オイルターミナル（新日本石油とコスモ石油の合弁）、出光興産釧路油槽所、ジャパンエナジー釧路西港油槽所
- 東港区
- 南埠頭、副港、中央埠頭、北埠頭、釧路漁港（国内有数の水揚げ量を記録する。国内３大漁港の一つ。）、国産石炭埠頭、貯木場、海上保安部、造船（釧路重工業）、モービル石油釧路油槽所
