コスモ石油
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | コスモ石油 |
本社所在地 | 105-8528 東京都港区芝浦一丁目1番1号 東芝ビルディング |
電話番号 | 03-3798-3211 |
設立 | 1939年9月4日 |
業種 | 石油・石炭製品 |
事業内容 | 石油、ガス、運送、開発 |
代表者 | 木村彌一 |
資本金 | 623億6,681万6,126円(2006年3月31日現在) |
決算期 | 3月 |
外部リンク | http://www.cosmo-oil.co.jp/ |
コスモ石油株式会社(こすもせきゆ、Cosmo Oil Co., Ltd.)は、石油精製・元売りの民族系大手企業である。あまり表に出ないがUFJグループで、みどり会構成企業の一つ。
東証第1部、大証第1部、名証第1部に上場する(証券コード:5007)。本社は東京都港区芝浦一丁目1番1号 東芝本社ビル内。
大協石油、丸善石油、旧コスモ石油(大協と丸善の石油精製合弁会社)の3社が合併して、現コスモ石油となる。コーポレートブランドはcosmo
新日本石油とコスモ石油の両社は現在、業務提携を結び販売を除く特許、石油輸送、製油所の共有などを計り、日本最大の石油元売グループを築いている。
目次 |
[編集] ガソリンスタンド
コスモ石油でのガソリンスタンドの名称はサービスステーションで、現在もフルサービスが主流であり、タイヤ・バッテリーなどのカー用品販売をコスモ・ザ・カードのガソリンマイル(ポイントサービス)キャンペーンを用いて積極的に行っている。また、大規模な車検場を設けた「Auto B-cle(オートビーグル)」店舗も設置している。
[編集] 広告活動
旧丸善石油時代に小川ローザを起用した「OHモーレツ!」のCMで知られ、1960年代後半を象徴するキャッチフレーズのひとつでもある。近年では2000年のサザンオールスターズ(桑田佳祐)出演のWOWOWのCMや、2001年の映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」などで度々このフレーズが使われていたが、2001年にコスモ石油のガソリンマイレージ(「コスモ・ザ・カード ハウス」のポイントサービス)のテレビCM・広告で、菊川怜を起用した「猛烈サービス・超モーレツ!」として復活リメイクした。 現在は元祖癒し系アイドルの吉岡美穂をキャンペーンキャラクターとして起用し、「コスモ・ザ・カード ハウス」及び「コスモ・ザ・カード・オーパス」の販売プロモーション活動を行っている。
キャッチフレーズは1990年代から「ココロも満タンに、コスモ石油」。なお、ラジオやテレビ地上波放送の他、BSデジタル放送やCSのキッズステーションなどでもスポットCMで流れている。 また、新聞や雑誌広告にも出稿している。
TOKYO FM・JFNと共同で「アースコンシャスキャンペーン」を、また2007年春は「―カード・オーパス」プロモーションキャンペーンにドラえもんを起用している。
[編集] 沿革
- 1931年・丸善礦油合名会社の製造部門が分離し、「丸善石油株式会社」設立。
- 1933年・丸善石油株式会社が丸善礦油合名会社を合併。
- 1939年9月4日・新潟県下の製油業者8社が合同し、「大協石油株式会社」設立。
- 1986年4月1日・丸善石油、大協石油と、丸善傘下のコスモ石油(精製コスモ)の3社が合併し、「コスモ石油株式会社」発足。
- 1987年 ハイオクガソリンの「マグナム100」販売開始。ガソリンスタンドのPOS導入にあわせて、自社発行の「コスモ・ザ・カード(ハウスカード)」の発行を開始。後にセントラルファイナンス提携の「コスモ・ザ・カード トリプル」も発行。
- 1992年ハイオクガソリン「スーパーマグナム」発売開始
- 2004年4月 コスモ・ザ・カード会員情報(個人情報)流出が発覚。同年3月頃までの会員約90万人分で、流出会員の一部に複数の架空請求や融資保証金詐欺・闇金融からのDMが送付された。アウトソーシング先のシステム開発会社インテックで、同年3月頃に顧客システム移行の過程で関係社員が情報を意図的に持ち出したのが濃厚であるとされるが、その該当社員は否定し未決着のままである。
- 2004年 イオングループのミニストップと提携し、共同店舗を出店。(この他デニーズジャパンと提携関係であった時期がある。)
- 2006年 イオンクレジットサービスと提携し、「コスモ・ザ・カード オーパス」の発行を決定。「コスモ・ザ・カード(ハウスカード)」は事業継続。また同年4月、千葉製油所で爆発火災事故が発生。その検証の過程で同社各製油所内で法令違反があったと経済産業省原子力安全・保安院からの行政処分を受けた。
千葉製油所は県の許可を得ずに工事を行ったと判明、このためコスモ石油全製油所の処分の内容は高圧ガス認定取り消し 毎年県の立ち入り検査を受けなければならずさらに毎年停修工事実施し数十億円の損失が発生すると専門家は指摘してい る。
[編集] 製油所
- コスモ石油千葉製油所(千葉県市原市) 240,000バレル/日、旧・丸善石油
- コスモ石油四日市製油所(三重県四日市市) 155,000バレル/日、旧・大協石油
- コスモ石油堺製油所(大阪府堺市西区) 80,000バレル/日、旧・関西石油⇒丸善石油
- コスモ石油坂出製油所(香川県坂出市) 120,000バレル/日、旧・アジア石油
また、かつては愛媛県松山市にも旧・丸善石油が製油所を置いていたが設備が小規模のため生産を停止した。現在は下記のグループ企業、コスモ松山石油が油槽所として使用している。
[編集] 提携企業
- コスモ・ザ・カード関係
[編集] グループ企業
- アブダビ石油株式会社
- カタール石油開発株式会社
- コスモアシュモア石油株式会社
- コスモエネルギー開発株式会社
- 合同石油開発株式会社
- コスモ海運株式会社
- 沖縄石油基地株式会社
- コスモ石油ガス株式会社
- 四日市エルピージー基地株式会社
- コスモ陸運株式会社
- 東西オイルターミナル株式会社
- 北斗興業株式会社
- 坂出コスモ興産株式会社
- 関西コスモ物流株式会社
- コスモテクノ四日市株式会社
- コスモペトロサービス株式会社
- コスモ石油ルブリカンツ株式会社
- コスモ松山石油株式会社
- 丸善石油化学株式会社
- CMアロマ株式会社
- コスモ石油販売株式会社
- 株式会社三河シー・エス・エヌ
- 株式会社コスモコンピュータセンター
- 株式会社コスモ総合研究所
- 株式会社コスモ石油技術研究所
- コスモエンジニアリング株式会社
- コスモテクノサービス株式会社
- 株式会社コスモトレードアンドサービス
- コスモビジネスサポート株式会社
- コスモ誠和アグリカルチャ株式会社
- 米国コスモ石油株式会社
- 英国コスモ石油株式会社
- コスモオイルインターナショナル株式会社
このほか石油販売(ガソリンスタンド運営)会社
[編集] 主要株主
(メインバンクは三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行・みずほコーポレート銀行である。)