鉄系形状記憶合金
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鉄系形状記憶合金とは、鉄を主成分とする形状記憶合金である。
鉄系形状記憶合金にはいくつかの種類があり、一般に有名な組成は、鉄、マンガン、けい素系と、鉄、ニッケル、コバルト系のものが挙げられる。
最近(2006)では東北大学大学院工学研究科マテリアル・開発系の石田清仁教授の研究グループが10~13%の超弾性を示すFe-Ni-Co系SMAを開発し、注目されている。
Fe-Mn-Si系SMAにおいてSMEを向上させるためには繰り返し引張、加熱を行うトレーニングやNbCまたはVNなどを添加する方法がある。
Fe-Mn-Si系形状記憶合金は東京工業大学大学院総合理工学研究科材料物理科学専攻の佐藤彰一教授によって初めて発見された。考案されている用途としてパイプの継手材がある。この用途は淡路産業にて実用化されている。