鐘釣駅
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鐘釣駅(かねつりえき)は、富山県黒部市にある黒部峡谷鉄道本線の駅。
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[編集] 駅名の由来
付近にある釣り鐘の形をした山の名に由来している。
[編集] 駅構造
- 相対式2面2線のホームを持つ、列車交換対応駅。
- 有人駅。(他の駅がダムや発電所関連施設のために設けられているのに対して、観光客向けの純然とした旅客駅である。)
- 冬季間の鉄道線運休時には営業を休止する。
- 勾配の途中に平坦な区間を作って交換設備が設けられたが、停車場の両端から直ちに勾配が始まるために車輌の長大化に伴う停車場有効長の延伸が出来ず、やむなく上下線とも衝突待避用の安全側線部分にまでホームを延伸した。その結果、鐘釣駅に進入した列車は本線との分岐機を越えて安全側線上に入った状態で停車し、客扱いの終了後に一旦分岐機の手前まで後退して分岐機を本線側に切り替え、あらためて出発するという運行方法を行っている(停車場形スイッチバックの一種)。なお、上下線とも後方には安全側線を設けていないので、後退時には列車の後部が本線上に出て勾配にかかる。また、スイッチバック時に発する機関車のブレーキ音を緩和するために、レールには散水装置が設けられている。
[編集] 駅周辺
[編集] 歴史
- 1937年(昭和12年) 日本電力の専用鉄道として線路が開通。
- 1953年(昭和28年)11月16日 関西電力により旅客駅が開業。
- 1971年(昭和46年)7月1日 関西電力からの分社化により、黒部峡谷鉄道の駅となる。