閃光 (アルバム)
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閃光 | ||
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ABWH の アルバム | ||
リリース | 1989年 | |
録音 | 1989年 | |
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |
時間 | 59分05秒 | |
レーベル | アリスタ・レコード | |
プロデュース | Chris Kimsey and Jon Anderson | |
レビュー | ||
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ABWH 年表 | ||
閃光 (1989年) |
イエスミュージックの夜 (1993年) |
閃光(Anderson-Bruford-Wakeman-Howe)は、1970年代のイエスの主要メンバーであるジョン・アンダーソン、ビル・ブラッフォード、リック・ウェイクマン、スティーヴ・ハウによって結成されたアンダーソン・ブラッフォード・ウェイクマン・ハウのアルバム。
なお、次回作は便宜上イエスミュージックの夜になっているが、結晶(1991年)の多くはABWHの作品である。
目次 |
[編集] メンバー
- ジョン・アンダーソン
- ビル・ブラッフォード
- リック・ウェイクマン
- スティーヴ・ハウ
[編集] サポート・メンバー
- トニー・レヴィン(ベース)
- マット・クリフォード(キーボード/マルチ・プレイヤー)
- ミルトン・マクドナルド(リズム・ギター)
[編集] 収録曲
- テーマ(i)サウンド(ii)セカンド・アテンション(iii)ソウル・ウォーリアー
- フィスト・オブ・ファイアー
- ブラザー・オブ・マイン(i)ビッグ・ドリーム(ii)ナッシング・キャン・カム・ビトゥイーン・アス(iii)ロング・ロスト・ブラザー・オブ・マイン
- バースライト
- ザ・ミーティング
- クァルテット(i)アイ・ワナ・ラーン(ii)シー・ギヴス・ミー・ラヴ(iii)フー・ワス・ザ・ファースト(iv)アイム・アライヴ
- TEAKBOIS
- オーダー・オブ・ザ・ユニバース(i)オーダー・テーマ(ii)ロック・ギヴス・カリッジ(iii)イッツ・ソー・ハード・トゥ・グロウ(iv)ザ・ユニバース
- レッツ・プリテンド
[編集] 経緯
1987年リリースのビッグ・ジェネレイターの後、バンドの在り様に失望したジョン・アンダーソンがイエスを脱退し、いわゆる黄金期のサウンドの復活を画策、当時のメンバーに呼びかけた。しかし、イエスというバンド名の権利を保有するクリス・スクワイアが呼びかけに応じず、バンド名の使用も認めなかった為、ファミリー・ネームを並べてバンド名とし、アルバムの原題もそのまま使用した。
ただし、日本盤CD (A32D-83) のオビには、「元YESの黄金のラインナップが勢ぞろい!」とある。また、このCDのライナー・ノーツには、1988年の夏のギリシャでの休暇から戻ったジョン・アンダーソンが、如何にしてABWHを成立させていったか…の過程が詳しく書かれている。
[編集] 内容
サウンド面ではビッグ・ジェネレイターより遥かに1970年代のイエス・ファンの要望に沿った出来になっており、スティーヴ・ハウの高域の単音弾きやリック・ウェイクマンのアナログ・シンセサイザー演奏も聴く事が出来る。ただし、録音機材や技術、メンバーの趣味や力量などの変遷はどうしても避けられず、1970年代の緊張感やメリハリはあまり感じられない。また、ベースがトニー・レヴィンのスティック・ベースであり、クリス・スクワイア独特の、高域まで伸びるリッケンバッカーでは無いため、良し悪しは別にして、全体的な構造は、1970年代とは別物と言わざるを得ない。
なお、ジャケット・デザインはロジャー・ディーンが担当した。こわれものからイエスタデイズまでイエスのアート・ワークを担当していたディーンの復活は、旧来のイエス・ファンに対して大きなアピールになったと思われる。
余談ではあるが、収録曲の『オーダー・オブ・ザ・ユニバース』のイントロ部分はテレビ朝日系報道番組ザ・スクープのオープニングとして長年に亘って使われてきた。
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