阪急710系電車
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710系電車(710けいでんしゃ)は、1950年(昭和25年)に阪急電鉄京都線用として登場した電車である。
車体は、阪急全線共通規格を初めて採用した。その為、車体寸法は、同時に神戸線用として登場した810系と同一である。但し、床下機器については、京阪電気鉄道時代からの伝統を受け継ぎ、東洋電機製造製を採用した他、車体内外の仕様についても、810系とは微妙に異なっていた。
当初より特急用として計画された為、クロスシート付きで登場したが、最後に製造された4両は、ロングシートで登場した。
登場以来、京都線特急用として使用された他、複電圧車の特性を生かして、神戸線直通特急(歌劇号)にも使用されていた。その後、2800系の登場により特急運用から外れ、急行・普通運用が中心となり、全車ロングシート化された他、元からロングシートだった4両は3ドア化された。
その後、1971年(昭和46年)より更新改造され、シールドビーム化・3ドア化や窓枠交換等の改造が実施された。
その後は千里線と嵐山線で使用され、1983年(昭和58年)までに廃車された。
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