阪急900形電車
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900形電車(900がたでんしゃ)は、阪急電鉄に在籍していた電車の一形式。
[編集] 概要
阪神急行電鉄時代の1930年(昭和5年)に、神戸線用として川崎車輛(現・川崎重工業)で20両が建造された。
車内は転換クロスシートを採用しており、神戸線特急用として使用されたが、太平洋戦争中に撤去され、その後はロングシート化された。 戦時中には、96形を中間車とした3両編成でも運転された。
昭和30年代前半に車体更新を行ない、その後も神戸線で使用されたが、宝塚線増結用としても使用された他、一部はMc(制御電動車)-Tc(制御車)2両固定編成化されたものも存在した。
1966年(昭和41年)頃より、架線電圧600Vから1500Vへの昇圧対応工事とともに中間車化される事となり、910号車以降の車両は付随車化され、920系や800系の中間車として使用されるようになった。
引き続き、本線で使用されたが、神戸線では1977年(昭和52年)、宝塚線では1978年(昭和53年)まで使用され、同年に全廃された。
技術遺産として、900号車が正雀工場にて静態保存されている。
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