防諜
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防諜(ぼうちょう、Counterintelligence;略語CI)とは、諜報戦において敵のスパイ活動に対抗、又はそれを無力化することである。主にアメリカのFBIやロシアのFSBなどの公安警察が担当する仕事である。軍事組織は、独自の防諜機関を設置している場合が多い。
[編集] 防諜手段
- 防諜捜査(CI investigation):司法警察権を有する機関による法に基づく捜査活動。
- 防諜作戦(―operation):支援作戦と機密作戦に分類される。
- 防諜支援作戦(―support operation):情報保護、保全を支援するための防勢作戦。
- 防諜機密作戦(―sensitive operation):一般に敵諜報機関に対する攻勢作戦。対スパイ(counter-espionage;略語CE)作戦を含む。
- 防諜収集(―collection)
- 収集活動(Collection activity):敵諜報機関に関する情報収集。
- 連絡(Liaison):情報入手のための他機関との連絡。
- 防諜収集活動・資料源作戦(CASO:―Collection Activities and Source Operations):直接の脅威に関する情報収集。
- 選別(Screening):主としてHUMINTを利用した人物の資格審査。人物の入隊・採用・雇用の際に実施される。
- 聴取(Debriefing):友軍や民間人からの事情聴取。
- 機能サービス(Functional Services):
- 防諜脅威脆弱点見積(TVA:―threat vulnerability assessment):
- 敵諜報模擬(Adversary intelligence simulation):レッド・チーム評価(Red Team Evaluation)
- 秘匿エージェント支援(Covering agent support)
- 防諜技術サービス(―Technical Services)
- 監視(Surveillance)
- 諜報嘘発見器(Intelligence polygraph)
- TSCM
- コンピュータ・ネットワーク作戦(CNO:Computer Network Operation)
- 情報作戦(IO)
- 対信号諜報(C-SIGINT:Counter-Signals Intelligence)
- 分析(Analysis):敵の諜報活動を定式化。
- 生産(Production):情報資料、見積、報告書の作成。
- 技術サービス(Technical services):防諜機関の技術的支援。
[編集] 参考文献
- Field Manual No.2(FM 2-0) "Intelligence" (Department of the Army, 17 May 2004)